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海は人間の生きる世界、国を認識させる存在です。
「国見をすれば、国原は煙立ちたつ 海原は、かもめ立ちたつ うまし国ぞ・・・」
その海は遠く他界に至る道であり、さらに無限と永遠を発見させる存在です。
「にぎ田津に 船乗せむと 月待てば 潮もかなひぬ 今はこぎいでな」
また海は自然のさまざまな表現のシンボルでもあります。あるときは荒々しく、あるときはおだやかに。
またある日は明るく華やかに、ある日は重く暗い表情を見せます。
「わたつみの 豊旗雲に 入日さし こよひの月夜 明らけくこそ」
その表情は海の生命の表現なのです。そして人は海とともに生きているのです。
「うつせみの 命を惜しみ 浪にぬれ 伊良虚の島の 玉藻刈り食む」 (「万葉集」巻一より)



