ヤブレガサウラボシ "西表島に生える植物〜その7"

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 ↑湿った、木漏れ日が射し込む森の中に生えている

 

こんにちは、akahigeです。

今回は、2つの面白い話題のあるシダ植物の仲間を紹介します。
このヤブレガサウラボシの仲間は、なんと!今から約2億4500万〜2億800万年前(三畳紀後半〜ジュラ紀前半)に生きていた原始的な植物で、"植物の生きた化石"と言っても過言ではありません。というのも、この植物は化石の分布から、地層の比較や地質年代の決定に役に立つ(=示準的価値の高い)植物なのだからです。
そうですね、動物で例えるならアンモナイトや三葉虫といったところでしょうか。

現在、日本では石垣・西表島にのみ生育し、世界では7種が熱帯アジア〜ポリネシアにかけて分布します。しかし、当時は北半球が主で世界中に分布していたといわれます。専門用語では"ヤブレガサウラボシ植物地理区"と呼ばれ、三畳紀後半にはこの地理区を含めて全世界を3地理区に分けられるそうです。
もう一つ興味深い話題が、ヤブレガサウラボシという名前です。
"ヤブレガサ"は、その名前の由来が3つほどあり、

(1) 本葉の見た目が「破れた傘をさしている」様子に似ている
(2) 若葉の見た目が「すぼめた破れ傘」の様子に似ている
(3) キクの仲間のヤブレガサに似ている

いずれにせよ、「破れた傘」にはかわりありませんね。そして、"ウラボシ"という名前は、胞子嚢(ほうしのう:シダ植物の種がなる部分)が葉の裏に不規則に散らばって点々と付いていることにちなみます。

 

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↑西表島のイリオモテモリバッタ/ヤブレガサウラボシに乗って2億年前にタイムトリップ?

 

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↑胴体は黄色、後足は赤、前足は緑〜青とカラフル

上の写真は、ヤブレガサウラボシの葉を食べようとしている"イリオモテモリバタ"です。
森ではひときわ目立つバッタで、熱帯ジャングルに生息するカラフルなインコを想像してしまいます。
琉球列島(奄美〜八重山群島まで)には、5つの島(奄美大島、沖縄島、石垣島、西表島、与那国島)ごとにモリバッタの亜種(合計5亜種)が生息します。

 

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↑沖縄島の"オキナワモリバッタ"/食べているのはヘツカリンドウのガク片

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