ヤクシマスミレ "やんばるの森に生きる植物〜その13"
こんにちは、akahigeです。
("やんばる"とは、ここでは沖縄本島北部亜熱帯照葉樹林の意味。)
コケやシダ植物が生える湿った岩に、凜として咲いているスミレに逢いました。いつもの爽やかなせせらぎを奏でる穏やかな表情とは異なり、雨上がりの渓流は流れが強く険しい表情を見せていましたよ。スミレの花にレンズを向けながら、足下をすくわれそうでした。
時には、激流にうたれることもあるこのような厳しい環境で生きる渓流植物のたくましさを肌で感じました。
←岩の隙間で花を咲かせるヤクシマスミレ(5月) _______________________________________________ ■ 和 名:ヤクシマスミレ(学名:Viola tashiroi Makino ssp.iwagawae(Makino) K.Nkajima) ←花弁に美しい紫色のすじ模様が入る ←雨上がりで流れの強い渓流 ←ヒメハブにも逢いました 
■ 科 名:スミレ科(同じ属にオリヅルスミレ、リュウキュウコスミレ、アマミスミレなど)
■ 分 布:琉球列島では奄美大島、徳之島、沖縄島、その他の分布は屋久島。(沖縄島は分布域の南限)
■ 生育環境:山地林内の陰湿な林床、渓流の岩上
■ 特 徴:小型の多年生の草本。葉の大きさは0.4〜1.4cm、形は三角形から心臓形まで変化に富む。花は白く、淡紫色のすじ模様が入る。
■ トピック:
・ 学名については、属名はラテン古名のviola(スミレ)、種小名はtashiroi(日本人の植物学者 田代善太郎氏)より。
・ もともと自生地と個体数が限られ、ダムの建設や森林伐採で個体数が減少している。
・ スミレの花言葉は、「温順」、「謙虚」、「慎み深さ」、「愛」、「純潔」、「誠実」、「小さな幸せ」などです。
・ 本種は、学術的に同属のヤエヤマスミレ、イリオモテスミレ、イシガキスミレとよく似ており、連続した変異が有り区別しにくい場合があるといわれる。
・ スミレには2タイプの花が咲き、花が開く"開放花"と、逆に花が閉じたままの"閉鎖花"がある。開放花は他家受粉(異なる個体の花の間で受粉が行われる現象→より優良な子孫を後世に残す)、閉鎖花は自家受粉(同一個体の花粉によって受粉する現象→他家受粉が行われなかった場合の保険)を行い、これらは子孫を残すための巧妙な戦略と考えられている。
■ REDデータカテゴリー:絶滅危惧?B類(沖縄県版)
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