リュウキュウウマノスズクサ "林縁に生きる植物〜その9"

こんにちは、akahigeです。

久々の林縁シリーズです。林縁(りんえん)とは森や林の縁(ふち)の部分のことを呼び、林道沿いに見られるような森林とそれ以外の開けた空間との境界部分のことです。暗い森のなかとは逆に日光が射しこみやすくとても明るい環境です。このような場所では、陽生植物と呼ばれるススキ、スミレ、ノボタン、チガヤ、マツ、ハンノキ、タンポポやキイチゴの仲間、アカメガシワ、コシダ(シダ植物)などが生え、時にはランの仲間も見られますよ。

そんな林縁に生きる植物のなかで、今回はツル性植物を紹介します。

←リュウキュウウマノスズクサの花

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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■ 和 名:リュウキュウウマノスズクサ(琉球馬鈴草)
■ 学名:Aristolochia liukiuensis Hatusima
■ 科 名:ウマノスズクサ科(同じ属にコウシュンウマノスズクサ、ウマノスズクサなど)
■ 分 布:琉球列島では奄美大島、徳之島、沖永良部島、沖縄島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島など(琉球列島の固有種)
■ 生育環境:低地〜山地の山裾や林縁
■ 特 徴:常緑のツル性低木。高さ1〜2mの常緑低木。赤朱色の大きな花を咲かせる。開花時期は3〜6月頃。
■ トピック:
・ 学名については、属名はラテン語のarusto(最良)+lochia(出産)を意味し「曲がった花が胎児、基部のふくらみが子宮の形に似ることから、出産を助ける薬効があると考えられていたといわれる」。種小名はliukiuensis(琉球の)を意味し、おそらくこの植物が「琉球列島に産する」、または「琉球列島の固有種」であることに由来すると思われる。
・ 和名「ウマノスズクサ」の由来は、(説1)果実の形が馬の首にかける鈴に似る、(説2)葉の形が馬の顔に似て、かつ花の球形の部分が馬の首にかける鈴に似る、(説3)花の形が馬の首にかける鈴に似るなど、諸説がある。
・ 受粉の仕組みとしては花の香りで小型のハエなどを呼び寄せ、花の奧に閉じ込めて花が雄花になる(この花は雌性先熟:自家受粉を防ぐために雌しべが先に熟して→雄しべが熟する)と虫を脱出させる。脱出するときに虫に花粉が付き、別の花に入ったときに受粉するという仕組みである。
・ 琉球列島に生息するジャコウアゲハやベニモンアゲハなどの蝶の食草。
・ 以前は生薬として重宝されたが、最近はアルカロイド系のアリストロキア酸などの有毒性物質を含むことがわかり、利用されなくなってきている。
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↑樹木に絡まり垂れ下がる茎葉
写真中央に花

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑左:花のヨコ側 右:果実

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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↑花の色形のバリエーション

〜 グロテスクな花ですね。
この花に訪れる虫にはどんな風に見えるのでしょうか?〜

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