シマヤマヒハツ やんばるの森に生きる植物20

 こんにちは、akahigeです。(“やんばる”は、ここでは沖縄本島北部亜熱帯照葉樹林のこと。)
秋雨がしとしと降るなか山の御嶽を訪れました。拝所へ登る途中で、雨露に濡れたシマヤマヒハツの
未熟な果実が目に入り、水々しく新鮮な姿を撮りました。
この果実は、黄緑→赤→黒色に変化し熟します。その色の移り変わる姿はとても趣があります。

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 ■ 和  名:シマヤマヒハツ(島山篳撥)/別 名:コウトウヤマヒハツ(紅頭山篳撥)
 ■ 学  名:Antidesma pentandrum (Blanco) Merr.
 ■ 科  名:トウダウグサ科(同属で沖縄自生の種は、ヤマヒハツ)
 ■ 分  布:琉球列島では与論島、沖縄島、久米島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島、
        波照間島。琉球列島以外の分布は、台湾南部、フィリピンなど。
 ■ 生育環境:山地〜低地
 ■ 特  徴:石灰岩地域に生える常緑の小高木で樹高3〜5m。花は径1mmほどで穂状につく。
        雌雄異株。開花時期は3〜9月頃。果実は球形で熟すと黒色になる。結実時期は
        9〜12月頃。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Antidesmaは「anti-代用の、desma:帯/ひも」、
         種小名pentandrum はおそらく「5つの雄ずい」より。属名の意味はある種の
         樹皮が綱として利用されるかららしい。本種にいたっては雄ずいは4個であり、
         種小名の意味とは異なる。
       ○ 和名は、中国語で長胡椒のことを「ヒハツ(篳撥)」と呼ばれ本種がそれに似て、
         島嶼の山(〜低地)に産することに由来すると思われる。ちなみに、この説明に
         出てくる「ヒハツ」はコショウ科の仲間で本種とは別種である。
       ○ 果実は食用とされるが、強い渋みと酸味があるため主に果実酒に用いられる。
       ○ 果実の色合いを楽しむための観賞用、刈込みに耐えるので生垣にも利用される。
 ■ REDデータ
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雄花(穂状花序)  9月:西表島


071125akahige02.jpg雄花の拡大(1つの花に雄ずいが4個つく)  9月:西表島




<沖縄県の自生植物 Vol.48>








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