ヒナカンアオイ やんばるの森に生きる植物25

 こんにちは、akahigeです。(“やんばる”とは、沖縄本島北部亜熱帯照葉樹林のこと。)
 ヒナカンアオイの自生地に向かう途中、山裾を通りすぎると、吹き抜ける風とともにヒラミレモン畑(沖縄で自生または栽培しているミカン科の仲間)から爽やかな芳香がただよってきました。
 昨年、訪れたときにはヒナカンアオイの花は咲いていなかったものの、斑入りの美しい葉を見られただけでも大感激でした。ところが、花が咲くまで数年はかかるものかと思いつつ入山したら、数個体の開花株に逢え、喜ぶ間も惜しんで撮影に没頭しました。

080418akahige01.jpg______________________________________________

 ■ 和  名:ヒナカンアオイ(雛寒葵)
 ■ 学  名:Asarum okinawensis Hatusima
 ■ 科  名:ウマノスズクサ科
       (同属で琉球列島の自生種にオナガサイシン、ヤエヤマカンアオイなど)
 ■ 分  布:沖縄島のみ。(沖縄島の固有種)
 ■ 生育環境:山地の石灰岩地帯の林床
 ■ 特  徴:常緑の多年草で草丈10cm程度。葉には班(雲班)が入ることが多い。花の
        大きさは直径1cm程で淡黄白色。開花は2〜4月頃。種子や根茎で繁殖する。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Asarumは「a(無)+saron(装飾)より花が半分地面に
         埋もれて咲く」様子から、種小名okinawensisは「沖縄の」より。
       ○ 和名の「ヒナ」は小型、「カンアオイ(寒葵)」は、葉が葵に似ていて冬
         でも枯れない常緑の多年草であることに由来する。
       ○ もともと自生地が限られ少ないうえ、園芸用の採集で激減している。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:絶滅危惧IA(沖縄版)、絶滅危惧IA(環境省版)
______________________________________________

080418akahige02.jpg
上の個体の花/大きさ直径1cmくらいでカンアオイの仲間では小型の方


080418akahige03.jpg
もう一つの個体/暗い林床の岩の裂け目に自生する/葉に班(雲班)が入る


080418akahige04.jpg
花のアップ/個体により色・形が若干異なる




<沖縄県の自生植物 Vol.58>





|

カテゴリ

,