イリオモテトンボソウ 西表島に生きる植物10

 こんにちは、akahigeです。
 西表島の固有種で、岩壁に自生する蘭の仲間を紹介します。網目模様で艶やかな葉と、自生地のざらついた岩肌とのコントラストがとても印象的でした。
 ちなみに、“固有種(こゆうしゅ)”とは、その国または地域でのみ生育・繁殖することのできる生物学上の種のことです。大陸などから隔たれている島嶼などで多く見られます。よって、地域の個体群の絶滅が、すぐにその種の絶滅につながるので、保護の対象として重要な種といえます。

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 ■ 和  名:イリオモテトンボソウ(西表蜻蛉草)
 ■ 学  名:Platanthera stenoglossa Hayata ssp. iriomotensis (Masam.) K.Inoue
 ■ 科  名:ラン科(同属で琉球列島の自生種は、ソノハラトンボ)
 ■ 分  布:西表島(固有種)
 ■ 生育環境:低地〜山地の河岸または海岸の岩壁(波しぶきをかぶることもある)
 ■ 特  徴:小形の常緑多年草(地生蘭)。地中に塊根があり、茎は花茎を含め長さ20cm
        程になり、地表近くの根元に2〜4の葉をつける。葉は卵形で網目状に脈が
        あり、長さ3〜7cm。花は花茎に5〜10花つき、淡緑色。
        開花時期は3〜7月頃。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Platanthera は「plant(広い)+anthera(葯)」より
         葯隔が広いこと、種小名stenoglossa は「狭舌の」よりおそらく舌弁が狭
         いこと、ssp.(亜種)のiriomotensisは「西表島に産する」にちなむ。
       ○ 和名の由来は、「イリオモテ」は西表に産すること、「トンボソウ」は花
         の姿を昆虫のトンボに見立てていることにちなむ。
       ○ もともと自生地と個体数が少ない上、園芸用の採集により減少している。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:絶滅危惧IB類(沖縄県)、絶滅危惧IA類(環境省)
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花の拡大


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西表島の川/タカワラビ(正面)が川面に映る・左上はヤブレガサウラボシ




<沖縄県の自生植物 Vol.65>




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