ヤエヤマハマゴウ 西表島に生きる植物12

 こんにちは、akahigeです。
 沖縄県の天然記念物に指定されている自生地へ訪れました。1枚葉(単葉)のハマゴウや3枚葉(複葉)のミツバハマゴウ等は見た事がありました。今回、5枚葉(複葉)のヤエヤマハマゴウに逢え、かねてから願いが叶いました。途中、熱帯地域特有のスコールに似た“かたぶい(沖縄方言:通り雨の意)”に幾度か遭遇し、もの凄い速さで雨風が海の向こうから迫ってくる自然現象に、簡易なテントで上半身を凌ぐのが精一杯でした。通り過ぎたあとの静けさには、なぜか心地良さを感じました。

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 ■ 和  名:ヤエヤマハマゴウ(八重山浜栲)
 ■ 学  名:Vitex bicolor (Willd.) Moldenke
 ■ 科  名:クマツヅラ科(同属で琉球列島の自生種は、ハマゴウ、ミツバハマゴウ等)
 ■ 分  布:琉球列島では沖縄島(以前に記録あり)、石垣島、西表島。その他の分布は
        マレーシア、ミクロネシア、ポリネシア。
 ■ 生育環境:海岸の低地
 ■ 特  徴:高さ2〜5mの直立する低木。葉は通常5小葉で、まれに3小葉になること
       もある。花は淡紫色をした多数の小花は、円錐花序で頂生する。開花時期は
       6〜7月頃。果実は球形。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Vitex は「vieo(結ぶ)」よりこの属の植物のしなやか
         な枝で篭を編んだこと、種小名bicolor は「二色の」より1花に白色と紫色
         の2色あることにちなむ。
       ○ 和名の由来は、「ヤエヤマ」は八重山群島に産すること、「ハマゴウ」は
         (説1)浜を這うように幹をのばすことより浜這→ハマホウ→ハマボウが
         転訛してハマゴウになった、(説2)花に芳香があることから「浜香」
         よりなど諸説ある。ちなみに和名の浜栲の「栲」は、カジノキでつくった
         布、または布類の総称ということで、なぜこの字をあてたかは不明。
       ○ 沖縄県は分布の北限。
       ○ もともと自生地と個体数が限られるうえ、開発により減少している。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:絶滅危惧II類(沖縄県)、準絶滅危惧(環境省)
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小葉5枚からなる複葉が特徴のひとつ


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結実
果皮は水に浮きやすいコルク質。海流にのって繁殖範囲を広げる。



080705akahige04.jpg沖縄特有の“かたぶい”(沖縄方言で通り雨のこと)


080705akahige05.jpgかたぶいの後の静けさ



<沖縄県の自生植物 Vol.67>


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