オオカラスウリ 林縁に生きる植物13

 こんにちは、akahigeです。 
 夜に咲く花といえば、サガリバナ、月下美人、夜顔、睡蓮などを思い浮かべるでしょう。ツル植物のカラスウリの仲間も夜に幻想的な花を咲かせる植物の一つ。この花に初めて出会ったのは、水を汲みに山へ出かけたときで、糸のような繊細な花弁と、ときより吹く夜風と一緒に漂う甘い芳香に感動したのを今も覚えている。
 時間を見計らって、花が出来るだけ新鮮な状態を狙って深夜に自生地へ向かった。植物撮影のときには身の回りの様々なことを五官で感じ発見する。光と影、風、霧、雨、虫、鳥、花の香り、石ころや土の色形など。夜の撮影では、夜の闇、月光、夜風、花の蜜を吸う蛾、コオロギやミミズクの鳴き声、コウモリの羽ばたきなど独特で面白い。一方で、道を通り過ぎる車のヘッドライトや風圧、エンジン音は、静かな夜とは対照的で何か違和感がある。

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 ■ 和  名:オオカラスウリ(大唐朱瓜・大烏瓜)
 ■ 学  名:Trichosanthes tricuspidata Lour.
 ■ 科  名:ウリ科(同属で琉球列島の自生種はリュウキュウカラスウリ、
            イシガキカラスウリ、ケカラスウリ等)
 ■ 分  布:琉球列島では各島、その他の分布は日本(各地)、台湾、中国。
 ■ 生育環境:低地の林縁
 ■ 特  徴:長さ5〜8mに達する大形の多年生のツル植物。葉と対になる巻きひげで
        他の植物の枝葉などに巻きついて伸びる。葉は5〜7裂に浅く入る。葉の
        表面には短い剛毛がある。雌雄異株。開花時期は6〜8月頃で、夕方から
        開きはじめ翌日の昼前には閉じる特徴がある。果実は楕円形でオレンジ
        〜朱色に熟する。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Trichosanthesは「tricos(毛)+anthes(花)」より
         花冠の先端が細裂して糸のようになっていること、種小名tricuspidata
         「tri(3)+cuspid(槍、尖)」よりおそらく3裂した葉の形にちなむ。
       ○ 和名の由来は、カラスが好んでこの実を食べるからではなく、朱色の墨
         の原料である「辰砂(しんしゃ)」の色(緋色)に、実の色が似ている
         ことから。
       ○ 夜咲く花は、夜行性の昆虫(ズズメガの仲間)などによって受粉する。
         花弁の先の細い糸状のものは、昆虫を呼び寄せるためだという。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:―(沖縄県)、―(環境省)
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真夜中に幻想的な花を咲かせるオオカラスウリ/a.m.0:20撮影




<沖縄県の自生植物 Vol.70>



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