クロムヨウラン やんばるの森に生きる植物31

 こんにちは、akahigeです。
 うす暗い朝、女神のように美しく神秘的な花を咲かせるクロムヨウラン。これまで蕾(つぼみ)か終わりかけの花しか見たことがなく、今回こそは撮影が成功するよう、情報収集をした。午前7〜8時が咲く可能性が高いとか、10時ころがいいとか、とにかく朝の時間帯が一番の咲き頃らしいので、早朝5時起きで山へ向かった。数日前に観察した蕾の株は咲き終わっていて残念、さらにハブに出会った恐怖心と眠気でモチベーションが下がって諦めかけていた。すると、一緒に自生地へ訪れた仲間が開花個体を見つけ「咲いている!」と目の覚めるような一声。4回目にして念願の花を撮影することができた。(タイトルの“やんばる”とは、沖縄本島北部亜熱帯照葉樹林の意味。)

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 ■ 和  名:クロムヨウラン(黒無葉蘭)
 ■ 別  名:ムラサキムヨウラン(紫無葉蘭)
 ■ 学  名:Lecanorchis nigricans Honda
 ■ 科  名:ラン科(同属で琉球列島の自生種はオキナワムヨウラン、
        ヤエヤマスケロクラン等。)
 ■ 分  布:琉球列島では奄美大島、沖縄島、西表島。
        その他の分布は本州(紀伊半島)、四国、九州、台湾。
 ■ 生育環境:山地の林床
 ■ 特  徴:無葉の腐生多年草。草丈は15〜30cm、茎は黒色、先端に数花咲かせる。
        萼片と花弁は淡黄褐色、唇弁は白色で先は紫色を帯びお椀状の形となる。
        開花時期は8月頃。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Lecanorchisは「lecan(皿)+orchis(ラン)」より
         おそらく唇弁が皿状であること、種小名nigricansは「殆ど黒色の」より
         黒色の茎にちなむ。
       ○ 和名の由来は、植物体(茎)の色が黒いことにちなむ。
       ○ 沖縄県は分布域の南限。
       ○ もともと個体数が限られるうえ、森林の伐採などにより減少している。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:絶滅危惧IA類(沖縄県)、―(環境省)
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朝に咲く

薄紫色の唇弁が美しい/どんな昆虫が魅かれるのだろうか。



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結実

沢山の実をつけるということは、これだけの花を咲かせたのだろうか?
もしかすると、閉鎖花による自家受粉、開放花による他家受粉をする繁殖戦略なのか?





<沖縄県の自生植物 Vol.71>





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