ハリガネスゲ 湿地に生きる植物4(沖縄県の野生植物)

 こんにちは、akahigeです。
 本種が属しているスゲ属はカヤツリグサ科の仲間であり、形が似ているものが多く、世界で約2千種類と多いため、同定(=生物の名を調べること)が困難である。この属だけでも沖縄県には30種類ほど自生している。今回はカヤツリグサ科に詳しい方と一緒に湿地へいき、いろいろと教えてもらった。なかには、顕微鏡で種類を見極めることもあるとか。

090522akahige01.jpg______________________________________________

 ■ 和  名: ハリガネスゲ(針金菅)
 ■ 学  名: Carex capillacea Boott
 ■ 科  名: カヤツリグサ科(同属で琉球列島の自生種はオキナワスゲ、アオゴウソなど)
 ■ 分  布: 琉球列島では不明(記載なし)。その他の分布は北海道、本州、九州、朝鮮
               半島、中国大陸、インド、ヒマラヤ、マレ−シア、オ−ストラリア。
 ■ 生育環境:山地の湿原やその周辺のやや沼沢性のある湿地
 ■ 特  徴: 草丈10〜30cmの多年草。叢生し茎は細く鈍3稜形で幅0.5mくらい。葉は糸状
               幅1mmほどで、長さは茎長の半分程度。小穂は茎頂に1個、長さ5〜 12mm、
               頂部が雄性、下部は雌性。果胞は広卵形で長さ2.5〜3mm、緑〜黄緑色で無毛。
               開花の時期は5月頃(?)。
 ■ トピック:
       ○ 学名の由来は、Carexは「ギリシヤ語keiroより葉の縁が歯状になっていて
         引っ張ると手が切れる」、capillaceaは「細毛状の」より針金のような葉の
         形にちなむと思われる。
       ○ 和名の由来は、ハリガネは「稈が針金状で細いこと」にちなむ。
       ○ 沖縄県内での自生について記載がない。
       ○ ハリガネスゲはマツバスゲとよく似ているが小穂が短く、果胞が大きいこと
         で区別される。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:―(沖縄県)、―(環境省)
______________________________________________


090522akahige02.jpg
ハリガネスゲの葉の先に小穂(しょうすい)がつく





<沖縄県の自生植物 Vol.92>



|

カテゴリ

,