ムベ 林縁に生きる植物17(沖縄県の野生植物)

 こんにちはakahigeです。
 日本に分布するアケビ科にはアケビ、ミツバアケビ、ムベの3種があり、いずれもつる性で実は秋冬に熟して甘く食べられる。これら3種は葉で区別でき、アケビは5小葉で掌状複葉(小葉:楕円形、全縁、葉先が丸い)、ミツバアケビのは3小葉で、縁に波状の鋸歯があり、さらに5小葉タイプは「ゴヨウアケビ」と呼ばれ、アケビとミツバアケビの交雑種とされている。ムベは5〜7小葉で掌状複葉(小葉:光沢のある濃緑色で革質、全縁、葉先が尖る)。

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 ■ 和  名:ムベ(郁子)
 ■ 別  名:トキワアケビ(常磐通草)
 ■ 学  名:Stauntonia hexaphylla (Thunb.) Decne.
 ■ 科  名:アケビ科(同属で琉球列島の自生種は無い。)
 ■ 分  布:琉球列島では奄美大島、徳之島、沖永良部島、沖縄島、石垣島、西表島。
        その他の分布は関東南部以南西、韓国、台湾、中国。
 ■ 生育環境:低地〜産地の林縁など
 ■ 特  徴:草丈30〜80cm程の半つる性の多年草。茎は根元から数本出て、斜上または下垂
        する。葉は対生し、卵状披針形で長さ4〜8cm程度、先は尖り、縁に鈍い細鋸歯
        がある。花は頂生し、花冠は鐘形で小さく、白色または淡紫色。液果は紫黒色に
        熟す。開花時期は10月〜1月頃。結実時期は5〜7月頃。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Stauntoniaは「アイルランドの自然科学者 G.L.Staunton」、
         種小名hexaphyllaは「六葉の」より小葉の枚数にちなむ。
       ○ 和名の由来は、天智天皇時代にムベの果実を、大贄(おおにえ)として宮中に献
         上され、包且または苞蘂(おおむべ)と呼ばれていたことからといわれる。ちな
         みに大贄(おおにえ)とは朝廷または神への貢ぎ物として奉るその地方の産物。
       ○ 葉は幼木のときは3枚、その後5枚、実が成る頃には7枚に成るので「七五三の
         縁起木」と云われている。
       ○ 茎や根は野木瓜(やもっか)という生薬で利尿剤となる。


 ■ REDデータ
   カテゴリ:―(沖縄県)、―(環境省)
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ムベの結実
ほとんど鳥につつかれ食べられていた。残っていたのはこの実だけ。




100305akahige03.JPG果肉をまとった小さな黒い種子が多数/果肉は甘い果汁で満たされ美味



<沖縄県の野生植物 Vol.103>
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