イリオモテイワタバコ 西表島に生きる植物18(沖縄の野生植物)

 こんにちは、akahigeです。
 マングローブ林が広がる川を小舟に乗り中流域まで登ると、流れが穏やかな船着き場に辿り着く。そこから細い山道を歩きながら撮影した。梅雨時の亜熱帯林は多湿で、雲の切れ間からいったん日が差し込むと、蒸し風呂のように暑くなり眼鏡が曇るほどだ。
 本種は、自然森の薄暗がりのなか水が滴る岸壁に生育する。みずみずしい葉をつけ、清楚な紫色の花を咲かせるこの野草は、蒸した森ではオアシスのような存在である。

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 ■ 和  名:イリオモテイワタバコ(西表岩煙草)
 ■ 学  名:Conandron ramondioides S.& Z.
 ■ 科  名:イワタバコ科(同属で琉球列島の自生種はない)
 ■ 分  布:琉球列島では西表島。
 ■ 生育環境:山地の岩面
 ■ 特  徴:葉の長さ10〜25cmほどの多年草。葉身は卵状楕円形〜楕円形で、根茎から数枚出る。
       両面とも若葉のときは有毛、次第に少なくなる。花は桃紫色で直径1.5cmほど、縁は5深裂す
       る。開花時期は5月〜6月頃。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Conandronは「con(円錐)+andron(雄しべ)」より雄しべ
         が集まって円錐形をしていること、種小名ramondioidesは「本種と同じイワタ
         バコ科で欧州の高山帯に生育するramonda属の植物に似る」にちなむ。
       ○ 和名の由来は、西表島に産するイワタバコの仲間であることにちなむ。イワタバ
         コ(岩煙草)は、岩面に生育する(イワ)、煙草にた葉をもつ(タバコ)に由来
         する。
       ○ 西表島の固有種。
 ■ REDデータカテゴリ:?(沖縄県)、?(環境省)
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イリオモテイワタバコの実(左)と花(右)



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花のアップ
花弁の紫色と中心のオレンジ色とのコントラストが美しい




<沖縄の野生植物 vol.110>




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